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レポート
法人広報
南山城学園創立60周年記念式典~この道は遠くとも~
2025年7月12日、社会福祉法人南山城学園は、京都市内のホテルグランヴィア京都にて創立60周年記念式典を開催しました。法人本部を京都府城陽市に構える南山城学園は、1965年の創立以来、地域に根ざした福祉の実践を続けてきました。

🎉 過去・現在・未来をつなぐ「この道は遠くとも」
式典には役員・職員・関係者など約120名が参列し、南山城学園の歩みと未来への展望を共有する場となりました。テーマは「南山城学園の過去・現在・未来〜この道は遠くとも〜」。「 この道は遠くとも 」―この言葉は、初代理事長・磯斉志氏が掲げた理念であり、現理事長・磯彰格氏がその精神を受け継ぎ、未来への決意を語りました。
磯理事長は挨拶の中で、「私たちはこの言葉を胸に、福祉の専門性向上と経営の安定化を両立させながら、地域共生社会の実現に向けて歩みを進めてきました」と述べ、今後の10年に向けた新たな指針「ネクストビジョン2035」の始動を宣言しました。
式典では、過去・現在・未来の三部構成による特別講演「南山城学園の過去・現在・未来~この道は遠くとも~」が行われました。【過去の部】では、法人理念に基づく「7つの誓い」や保育所の新設、防災体制の構築など、10年間の取り組みが紹介されました。【現在の部】では、南山城学園が取材協力した書籍『らせんの日々』の作家・安達茉莉子氏らによる鼎談が行われ、南山城学園の「言葉を大切にする文化」や、福祉の現場に息づく理念が語られました。【未来の部】では、児童福祉分野での新事業展開、医療的ケアの強化、放課後の居場所づくり、施設再編、人材育成など、今後の具体的な取り組みが示されました。
🌱 南山城学園のこれから
南山城学園は、KOUFUKU(工福)連携や農福連携による新たな就労モデルの構築、地域との協働による「サードプレイス」の創出など、福祉の枠を超えた社会的価値の創造に挑戦しています。また、障害のある方が地域を「支える」存在となるような取り組みも進めており、地域共生の実現に向けた活動が広がっています。
「この道は遠くとも」――その言葉の通り、南山城学園の歩みは決して平坦ではありません。しかし、城陽市を拠点に、利用者一人ひとりの幸福を追求するという不変の使命のもと、南山城学園はこれからも未来へと歩み続けます。